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「行政サービスが便利になった!と感じられる未来のために」 MVP受賞者対談(3)

デジタル庁ではミッション・ビジョン・バリューを大切にしながら、日々業務に向き合っています。そこで、より素晴らしい姿勢で業務に取り組む職員を表彰すべく、MVV Awardという施策を始めることにしました。

今回は、MVV Awardとはどのような施策なのか、また個人賞を受賞したデジタル社会共通機能グループの丸尾、国民向けサービスグループの米山の取り組みについてご紹介したいと思います。


MVV Awardとは?

組織文化醸成を目的に、デジタル庁のミッション・ビジョン・バリューを体現した組織と個人を表彰し、ロールモデルとして庁内に共有することで、ミッション・ビジョン・バリューのさらなる浸透を図る取り組みです。​

個人賞4部門、MVP、プロジェクト/班/チーム賞の表彰項目があり、半期に一度全職員の中から選ばれます。今回は、個人部門においてMVPを受賞した二人へインタビューを行いました。

■概要​
対象期間に成果が出た取り組みのうち、ビジョンとバリューの体現度において、デジタル庁職員のロールモデルとなる個人、​プロジェクト/班/チームを表彰する​。

​■個人賞(4部門)
・Citizen Award:
「一人ひとりのために」というバリューの体現者を表彰

・Purpose Award
「常に目的を問い」というバリューの体現者を表彰

・Collaboration Award
「あらゆる立場を超えて」というバリューの体現者を表彰

・Agile Award
「成果への挑戦を続けます」というバリューの体現者を表彰

・MVP
4つのバリューをもっとも総合している体現者を表彰

■プロジェクト/班/チーム賞(2部門)
・Best Service Award
「優しいサービスのつくり手へ」というビジョンを体現し、ユーザーの体験価値を最大化するサービスを提供した​プロジェクト/班/チームを表彰

・Startup Award
「大胆に革新していく行政へ」というビジョンを体現し、高い志を持ち、官民を超えて互いの信頼のもと協働した​​プロジェクト/班/チームを表彰

これまでの経験と、今の仕事について

――お二人のバックグラウンドとデジタル庁でどんな仕事をしているのかを教えてください。

丸尾:
私は、昨年の4月に総務省からIT補室(デジタル庁の前身)に出向しました。その前は、青森県や香川県、直近ですと岡山県に赴任していた経験があります。

デジタル庁での仕事は、地方自治体の基幹業務システムから標準準拠システムへの移行を担当するチームに所属しております。そのチームで、各制度を所管する各府省向けの標準仕様書の作成支援や、検討会、課題の調整役などを担っています。

デジタル社会共通機能グループの丸尾。

米山:
私はかなり遡るのですが、平成29年7月に国税庁から内閣官房番号制度推進室へ出向しました。もう5年くらい前になりますね。

その5年間は、政府が運営するポータルサイト「マイナポータル」の中で地方公共団体の行政手続の検索やオンライン申請サービスを提供している「ぴったりサービス」の企画、開発、運用をメインに担当していました。現在も、「ぴったりサービス」の運用部局にリーダーとして従事しています。

国民向けサービスグループの米山。

100名を超えてもワンチーム。あらゆる立場を超えたチームづくり

――仕事を進めるにあたり、どのようなことを大切にされていますか?

丸尾:
そうですね、私はプロジェクトを進めていく上で「チームづくり」を大切にしています。

地方業務システム基盤チームのメンバーは大体40名弱ほどなのですが、統一・標準化のプロジェクトに関係する各府省をあわせると約100名ほど在籍しているんですよね。

当然、意見や立場の違いはありますが、大きなプロジェクトを成功に導いていくには、あらゆる立場を超えて、一緒に課題解決に向かって総力戦でやっていくことが大切だと思っています。1つのチームとして捉える意識ですね。

あとはAs-is(現状の状態)を踏まえつつもTo-be(理想の状態)の考えを手放さずに、「何のためにやってるのか?」と目的を問い直すこと。国民サービスの利便性を向上していくために「何でできないのか?」ではなく「どうやったらできるのか?」を考える。そのような姿勢は大切にしています。

自分を超えて、チームを超えて、ユーザーのためにサービスをつくる

米山:
私の携わっている仕事は、住民へのサービスに直結します。そのため、何よりも国民の皆さまに「行政サービスがすごく便利になったよね」と思ってもらうためにはどうしたら良いか、という点を最優先に考えています。

デジタル庁は、官民さまざまなバックボーンを持つ人材で成り立っている組織です。組織がうまく機能するよう、お互いの意見を聞いたり、自分の知見を積極的に還元したりして、自分を超えて、チームを超えて協力することが大事であると思っています。

それらが小さく積み重なることで、より良いサービスはつくられていくからです。

私自身も、組織内の人材の潤滑油として、チームを超えた橋渡しの役割を果たしたいと考えています。野球で例えると2番バッターでしょうか。3番、4番のクリーンナップに渡すために、少しでも良い方向へ繋いでいくこと。目立たないかも知れませんが、とても大事な役割だと思っています。

行政サービスが便利になった!と、実感してもらいたい

――これまでのお話から、大変な状況に陥っても真摯に課題に向き合っていることがMVP受賞に繋がったように感じます。チームの皆さんの反応はいかがでしたか?

丸尾:
私が所属しているチームは、関係各所の窓口役という総括的な側面がありますので、多種多様なデータ要件や自治体システムの共通機能を詰めていく、それはとても時間のかかる地道な作業なのですが、大事な基盤になります。

華々しくはないですが土台をしっかりと整備することで、データが必要なときにきちんと活用ができ、国民サービスの利便性があがることへとつながっていく、とても大事な仕事です。今回の受賞では、そのような見えない部分が評価されたことはチームとして光栄でした。

米山:
そうですね。第一回MVV Awardで、どちらかというと裏方としての取り組みにしっかりと目を向けていただけて、とても嬉しかったですね。

――デジタル社会の実現に向けて、お二人がこれからやっていきたいことを聞かせてください。

丸尾:
私は、今携わっている自治体の基幹システムの標準化をやりきりたいです。それが社会全体の底上げになるだろうと思っています。

世の中に広く実感してもらえるようになるには時間がかかるかもしれません。でも国民の側からも自治体職員の側からも、「行政サービスが便利になったね!」と実感してもらえるよう、そういう未来が必ず来ると信じて、頑張りたいと思います。

米山:
私たちが普段使っているECサイトやスマホのアプリのように、行政サービスが身近で使いやすいものとして利用されるようにしていきたいですね。

そのために、丸尾さんとも重なりますが、住民向けのデータ連携の基盤作りやシステム標準化によって、しっかりとした土台を築いていくことと、常に利用者目線でのサービスの利便性向上を追求していきたいです。


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◆デジタル庁の組織文化を紹介する記事はこちら。

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