どなたでも利用できる、イラストレーション・アイコン素材集を配布します
デジタル庁では、行政手続をわかりやすくするためのイラストレーションやアイコン素材集の制作をおこなっています。
2023年の始めにプロジェクトが発足し、これまでデジタル庁の四半期報告会見資料や、重点計画資料で活用をおこなってきました。これらの素材集を、府省庁や自治体、事業者の方々など、どなたでも活用ができるように配布をはじめます。
Figma Communityで公開しているデジタル庁デザインシステムから、ウェブやアプリケーションで利用ができる素材を6月中に配布開始予定です。
専門的でわかりにくい行政手続の改善へ
マイナンバーに関連するデジタル手続は専門用語が多く、イラストレーションやアイコンなどを活用して、ひと目でわかりやすく伝える必要があります。しかし、これまでは政府として公式に配布する専用の素材がありませんでした。
そのため、地方自治体や民間サービスの方々が独自に作成する必要があり、表現が伝え手によってバラバラになる課題を抱えていました。
コストを抑えて、わかりやすい表現が可能に
イラストレーションやアイコン素材の作成には、専門的な知識と多くの時間が必要です。視認性が高く保たれているか? 日本に暮らす人、訪れる人が理解しやすい表現になっているか? など、さまざまな検討事項があります。
どなたでもご利用できる素材を配布することで、別々の機関が同じものを制作したり、検討する時間を省くことができます。
また同時に、素材制作に関してさまざまな検討すべき事項を確認できるガイドラインを配布しているので、「今後、あらたな素材を追加したい」というニーズにも対応します。
どなたでも理解しやすい、「やさしいデジタル化」をめざして
この素材を配布する目的は、国民の皆さんにとって、複雑な操作方法や手続方法がわかりやすく伝わるようになること。そして、デジタルに関心がない方、苦手な方にも「やさしいデジタル化」を感覚として感じられるようになることです。
イラストレーションやアイコンの形には、大ぶりの曲線を用いて印象をやわらかくたり、ひとつのアイコンに複数の要素を詰め込んで複雑にならないようにしたり、
一目みたときに「わかりやすい」「自分でもできそう」という印象を持ってもらえるように検討を重ねました。
より活用しやすく、より包括的に拡充予定
今回配布を始めるイラストレーション・アイコン素材は、「行政手続の種類、中身を伝えるもの」や、「オンライン行政手続で頻出するマイナンバーカードの使い方を表すもの」、「マイナンバーカードの申請方法の解説」など、一部の利用シーンに絞って作成しました。
今後はより活用の機会が広がるよう、実際に利用される府省庁・自治体の方々、民間企業の方々からのご意見をもとに改善・拡充予定です。
また、特にイラストレーションでの表現がより包括的なものになるよう、個人の特性を表せる素材や、偏りや先入観の感じにくい表現を増やしていきたいと考えています。
※この素材はCC BY 4.0のライセンスに則り配布いたします。※2023年6月27日追記:Figma Communityにて公開中のデータは、Figma Communityの規定によりCC BY 4.0のライセンスが表記されます。ただし、本素材に関しては「イラストレーション・アイコン素材利用規約」に則りクレジット表記なしでお使いいただけます。
詳しくはデジタル庁ウェブサイトのイラストレーション・アイコン素材ページをご確認ください。
ご意見・ご要望
今回配布をはじめたイラストレーション・アイコン素材集に関して、ご意見・ご要望がございましたら下記の問い合わせフォームよりご連絡ください。
行政サービスをもっとわかりやすくする仲間を募集しています
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