#デジタルの日 ロゴに込めた想いと制作秘話
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#デジタルの日 ロゴに込めた想いと制作秘話

こんにちは。
耳が聴こえないグラフィックデザイナーの岩田直樹と申します。
「2021年度デジタルの日」のロゴデザインを担当いたしました。
ここでロゴの由来や工夫した点をお話しします。

今年から初めて創立される「デジタルの日」とは何か。
デジタルの日は「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」を実現するために、デジタルをより身近に感じさせるために振り返り、見直し、体験させる機会として設けられました。
2021年のデジタルの日は10月10日、11日です。
詳細はこちらをご覧ください。

ロゴ制作に至った流れ

まず、なぜ担当することになったのか。デジタル庁がロゴ作成者の推薦の企画を立ち上げ、作成者を募っていました。そして、しばらく経ってから中間発表として推薦された方々の名前リストが公開されました。

「うわーすごい人ばかりだなぁ。」
と呑気に見ていたら、リストの中に見慣れた名前がありました。
「はて?見間違いなのでは?」
もう一度見ると、自分の名前がありました。
「えっ?????」
これは夢だろうか?と信じられないくらい驚きました。そのあと、内閣官房から名前掲載についてのメールをいただき、やっと実感しました。
推薦受付が終わり、内閣官房から正式にロゴ制作の依頼をいただき、2021年デジタルの日のロゴデザインを担当することになりました。
詳しい経緯はこちらをご覧ください。

ロゴに込めた想い

ロゴに込めた思いは下記になります。

3本のライン
デジタルの日はデジタルについてを定期的に「振り返り」「体験」「見直し」をするための機会。この3つの行動を3本のラインで表現。3つのラインを繋げて輪になることで、「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」を実現するためにどうすれば良いのか常に考えさせられることができる。さらに、概念(静止・平面)に囚われないために、小さい丸を入れることで動きと立体感を出す。

不完全な四角形
壁を作らず、誰も1人取り残さない。あえて隙間を作ることで、誰でも四角形の中に入れるようになる。どんな人でも優しいデジタルをイメージ。また、スマホやパソコンなどの画面を表現。ほとんどの画面は四角形。ふとしたきっかけでデジタルの日を思い出してほしい。

ロゴのグリットについて
不完全な四角形のロゴですが、デジタルらしく規則性のあるグリッドに沿って作りました。
※グリッド…デザインする画面を水平線と垂直線で分断し、格子状または方眼状の線(ブロックライン)を組み合わせたもの

デジタルの日ロゴライン → デジタルの日ロゴのグリット。ロゴを縦に3分割、横に4分割した方眼状の補助線が引かれていて、方眼の中にいくつかの円が描かれている。ロゴの線分はグリッドと円に沿って長さと形状が定められている。

カラーについて

パソコンやスマホなど介して人と人をつなげる「ネットワーク」と
どこまでも広がり、つながっている「海」と「空」をかけて
青をベースにした配色にいたしました。

デジタルの日ロゴカラーの理由 → デジタルの日ロゴカラーの理由。ネットワークと海・空をかけることで、水色、コバルトブルー、紺色の3色の青色が配色されている。

フォントについて

和文…Noto Sans
英数字…Avenir
をベースにアレンジいたしました。
「Noto Sans」はGoogleが<すべての言語に対応した美しく無料のフォント>として開発されたフォントです。

「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」の実現を目指すデジタル庁にふさわしいフォントではないかと思い「Noto Sans」を採用しました。
(だからなのか、デジタル庁のロゴもNoto Sansをベースにされていますね!デザインは僕ではないですが、ちょっと嬉しくなりました。)

英数字のフォントは「Avenir」
「Avenir」はフランス語で「未来」を意味する言葉です。30年以上前のフォントですが、2021年現在においても未来的に感じるフォントです。

余談ですが「Futura」というフォントもラテン語で「未来」を意味します。
どちらも未来的に感じるフォントで、とても迷いましたが、比較的に人間らしさを感じる「Avenir」にしました。

2つのフォントを組み合わせて文字間など調整し、ロゴタイプを作りました。以下、どのように調整したのかまとめてみました。

文字に余裕を持たせるために、文字間を空ける

デジタルの日ロゴ解説-和文-字間 → 「2021年デジタルの日」の字間調整。調整前と比べて単語の横幅が1.1~1.2倍になるよう字間が延ばされている。

デジタルの日ロゴ解説-英文-字間 → 「JAPAN DIGITAL DAYS 2021」の字間調整。調整前と比べて単語の横幅が1.1~1.2倍になるよう字間が延ばされている。

より親しみを感じさせるために、丸みを加える

デジタルの日ロゴ解説-和文-角 → 「2021年デジタルの日」の文字の角の調整。全体的に文字の角が丸められている。

デジタルの日ロゴ解説-英文-角 → 「JAPAN DIGITAL DAYS 2021」の文字の角の調整。全体的に文字の角が丸められている。

デジタルの日ロゴフォント比較「2」 → 「2」の調整前と調整後のロゴタイプ。鈍角には大きな丸みを、鋭角には小さな丸みを加えている。

デジタルの日ロゴフォント比較「デ」 → 「デ」の調整前と調整後のロゴタイプ。濁点は直線的にして角を丸め、払いの鈍角を丸めて濁点下部の横棒を延長している。

デジタルの日ロゴフォント比較「ル」 → 「ル」の調整前と調整後のロゴタイプ。払い以外の箇所は直線的になるように変更し、鈍角には大きな丸みを加えている。

デジタルの日ロゴフォント比較「の」 → 「の」の調整前と調整後のロゴタイプ。鈍角には大きな丸みを、線分が交わる箇所には小さな丸みを加えている。

最後に

シンプルに仕上げたロゴですが、ロゴに込めた想いはたくさんあります。
たくさんの想いを詰まったからこそ、デジタル化によって大切なのは何かを考えながらロゴを作っていました。

あくまでデジタル化は手段であり、デジタル化によって人々の生活はどう変わっていくのか・付き合っていくか考える必要があると思います。
合う人もいれば合わない人もいるかもしれません。誰一人取り残さないデジタル社会の実現に向けて、無理やり・決めつけ・偏見を持つことをせず、しっかり一人一人と向き合っていくことが今の時代だからこそ大切ではないかと思います。

今年は10月10日11日がデジタルの日です!この機に暮らしの中でデジタル化できそうなものを探してみませんか。子供たちと一緒にプログラミング始めたりなど、新しいことにぜひチャレンジしてみてください。デジタルに限らず、知らなかったことを知るだけでも毎日が楽しくなるかと思います!

デジタル庁の皆さまをはじめ、僕を推薦してくださった皆さまありがとうございました。

こちらのYoutubeからは岩田さんのインタビューをご覧いただけます。合わせてぜひご覧ください。

ありがとうございます🙂
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