事業者行政手続のログインサービス、GビズIDって何?
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事業者行政手続のログインサービス、GビズIDって何?

初めまして。IT総合戦略室で事業者向け行政手続サービスを担当しています吉田と言います。普段は経済産業省の情報プロジェクト室でも行政サービスのデジタル化を推進しております。

IT総合戦略室 吉田 秦巳の顔写真

今回は事業者行政手続のログインサービス、GビズIDについてご紹介したいと思います。

ログインって何?

皆さんが普段eコマースなどのサービスを利用する際、ID・パスワードを設定してログインすると思います。

これはなぜ行う必要があるのでしょうか?

リアルの対面と違い、オンライン上ではログインがなければ誰が行為を行なっているかを知ることができません。

サービス提供者はその人が作業をしていることを確認するため、ログインをユーザーに要求します。これを「当人認証」と言います。

当人認証がなされないと、ユーザーはオンラインで商品を買ったりやサービスを受けることはできません。

たくさんID・パスワードがあると不便!

一方でこうしたIDやパスワードをサービスごとに持たなければならないと、どのサービスで、どれを使ったのかわからなくなり、ユーザーにとっては不便です。皆さんもそんな経験をしたことがあるのではないでしょうか?

これを避けるために「シングル・サイン・オン(SSO)」のログインが増えています。例えばGoogle IDや、Yahoo IDなどは他社のサービスにもログインできることがあると思います。これはログインサービスの機能を共有した方が、より利用者の利便性が高まるからです。

このように1つのIDで複数のサービスにログインできることをシングル・サイン・オンと呼びます。

事業者の行政手続におけるログインサービス「GビズID」

GビズIDは行政における事業者手続の負担を軽減するためにシングル・サイン・オンを可能とするログインサービスです。

事業者の皆様が、様々な行政手続を行う際にそれぞれのサービスでID・パスワードを持たなくて良い環境を実現することで、利便性を高めようという思いから生まれたものです。

本サービスは経済産業省で2020年より本格的な運用が開始し、2021年7月現在、既に50万を超える事業者の皆様にご活用いただいています。

2要素認証でセキュリティを担保

ID・パスワードだけだと、これらが他者に渡ってしまうとなりすましが起きます。パスワードという1つの要素でしか認証を行なっておらず、認証による本人確認のレベルが低いためです。

民間のサービスなどでもなりすましによる金銭被害のニュースなどを見ることがあるかと思います。この多くは認証要素がパスワードのみで、それが流出して悪用されるケースです。

これを避けるために、GビズIDではパスワードだけでなく、スマホ端末の所有をSMSの暗証番号で確認する「2要素認証」を取り入れています。2要素認証は最近では指紋認証や、顔認証なども活用されていますが、これらはスマホの性能に依存するので、誰もが使えるようにSMSを活用しています。

ちなみにマイナンバーカードもログインサービスの1つで、カードに内蔵されたチップに入っている「電子署名」を活用して認証し、マイナポータル等にログインします。

事業者の実在を確認

また、GビズIDでは、発行している事業者の実在を確認するために「身元確認」を行なっています。

法人は商業登記の印鑑証明と、その印鑑を押した申請書を送付いただき、印鑑の持ち主自身がIDを発行していることを確認しています。

これもなりすましなどを防ぐための重要な確認になります。このプロセスには3週間程度かかってしまっているため、現在新しい身元確認方法を検討中です。(お時間いただいてしまい申し訳ありません。。。)

身元確認は、これまで登記事項証明書等の送付など、紙の添付書類で行なっていました。GビズIDを活用することで、これを利用した行政手続では身元確認書類の添付が不要になります。

まずは補助金申請や社会保険の手続などで活用!

現在中小企業庁の補助金を始めとした、補助金申請でGビズIDが利用可能なほか、厚生労働省の社会保険手続でも利用できます。

この他にも農林水産省の手続や、e-Govなどでも活用いただけるようになっており、利用可能サービスを順次拡大中です。

GビズIDはあくまでログインの機能を提供するサービスなので、様々な電子申請システムとつながることで、できる行政手続が増えていきます。

これは各行政機関にとっても自前でログイン機能を構築、運用する必要がなくなるため、業務の軽減につながります。

法人による行政手続のログイン共通基盤を目指して

GビズIDは、経済産業省で生まれたサービスですが、デジタル庁設立とともに移管される予定です。

これはGビズIDが経済産業省だけでなく、各省庁、自治体も含めた共通のログイン基盤を目指しているからです。

将来的には民間サービスにもGビズIDでログインできる日が来るかもしれません。

GビズIDは、より多くの行政手続サービスと連携し、ログインできるようにすることで今後法人の皆様にとってのデジタルインフラになることを目指していきます。

これからも連携サービスの拡大や利便性の向上を進めて行きますので、法人の皆様は取得をお願いいたします!


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