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「マイナンバーカード対面確認アプリ」を公開しました

デジタル庁は、本人確認を必要とする事業者や自治体スタッフのスマートフォンにダウンロードし、顧客や住民(利用者)による暗証番号の入力なしにICチップの情報を読み取ることで、厳格な本人確認を可能とするアプリマイナンバーカード対面確認アプリを開発し、8月20日に公開しました。
 
このアプリは、犯罪収益移転防止法や携帯電話不正利用防止法に基づく本人確認の業務に従事する民間事業者(金融機関、携帯電話会社、古物商など)や自治体のスタッフの皆さまに、店頭や窓口などでご活用いただくことを想定しています。アプリは、iOSとAndroidの両方でご利用いただけます。

開発の背景

2024年6月18日に開かれた犯罪対策閣僚会議において、国民を詐欺から守るための総合対策が取りまとめられました。

この中では「犯罪者のツールを奪う」ための本人確認の実効性の確保に向けた取組として、店頭での手続など対面での本人確認では、マイナンバーカードや運転免許証、在留カードなどのICチップ情報の読み取りによる確実な本人確認を推進し、犯罪の防止を目指すことが盛り込まれました(※)

(※補足)口座開設や携帯電話などの契約時の本人確認方法については、非対面取引ではマイナンバーカードの公的個人認証に原則一本化、対面取引ではマイナンバーカードや運転免許証、在留カードなどのICチップ情報の読み取りを義務付けることとしています。

デジタル庁では民間事業者の皆さまへのヒアリングで寄せられた要望・意見などを踏まえて、マイナンバーカードを用いた対面での本人確認にご活用いただけるICチップ読み取りアプリ「マイナンバーカード対面確認アプリ」を開発し、このほど公開しました。

利用の流れ

マイナンバーカード対面確認アプリの利用の流れを紹介する写真。利用の流れを4枚の写真で紹介している。1枚目はアプリの利用開始時に表示される画面。2枚目はマイナンバーカードの表面をスマートフォンのカメラで読み取る様子。3枚目はマイナンバーカードのICチップをスマートフォンで読み取る様子。4枚目は利用者の情報がアプリに表示された様子。
「マイナンバーカード対面確認アプリ」の利用の流れと主な画面

このアプリは、事業者・自治体が保有するスマートフォンにダウンロードいただき、店頭や窓口などでご活用いただくことを想定しています。
詳細:マイナンバーカード対面確認アプリ 利用の流れ| デジタル庁

事業者・自治体(店頭や窓口のスタッフなど)は、顧客や住民(利用者)から提示されたマイナンバーカードの券面にある照合番号B(※1)と偽造困難なICチップを読み取ることで、カードの券面が真正であるかを判別し、対面での本人確認ができます。

(※1)照合番号Bは、マイナンバーカード券面に記載されている生年月日、有効期限(西暦箇所)、セキュリティコードの情報を組み合わせた番号のこと。

券面情報はカメラとOCR(※2)で照合番号Bを読み取るため、利用者による暗証番号(4桁PIN)の入力を必要とせず、スムーズに本人確認ができます。OCRが利用できない場合には、手動入力も可能です。なお、本アプリは暗証番号の入力には非対応です。

(※2)OCR(光学文字認識機能)とは、印刷された文字や写真などの画像に含まれる文字情報を、機械が自動的に認識しテキストデータに変換する技術のこと。

カメラとOCRで券面の「照合番号B」を読み取る様子を撮影した写真。マイナンバーカードを机の上に置き、スマートフォンのカメラでカードの表面を読み取っている。
カメラとOCRで券面の照合番号Bを読み取る様子

本人確認に用いるスマートフォンには、確認の記録として、「確認した日時」と「カードの有効期限(年)」および「セキュリティーコード」が保存され、犯罪収益移転防止法などの法令に基づき事業者が作成する本人確認記録とスマートフォンの記録を照合することで本人確認事務の正確性と効率性の向上を図ることができます。

マイナンバーカードのICチップをスマートフォンで読み取る様子の写真。スマートフォンの背面にマイナンバーカードをかざしている。
ICチップを読み取る様子

顧客や住民(利用者)の氏名・住所・生年月日・性別などの個人情報や顔写真はスマートフォンには保存されませんので、マイナンバーカードを用いた本人確認を安全にご利用いただけます。

詳細は、以下のデジタル庁ウェブサイトをご覧ください。


◆これまでの「デジタル庁からのお知らせ」記事は以下のリンクをご覧ください。