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国家資格のオンライン・デジタル化が始まります

8月6日(火)より、国家資格のオンライン・デジタル化が始まります。

これにより、資格保有者と資格管理者の皆さまの事務負担の軽減や利便性向上を図ることができるようになります。


背景について

これまで国家資格等をお持ちの方(資格保有者)が、資格の登録や氏名・住所の変更の手続、または資格を証明する際には、紙を用いた対面・郵送などでのオフライン・アナログによる手続が前提とされており、資格保有者や資格管理者、どちらにとっても負担がかかるという課題がありました。

こうした手続をオンライン・デジタル化することで、資格保有者・資格管理者双方の負担を軽減するため、デジタル庁では法改正に取り組みつつ、関係省庁や関係団体とも連携し、資格管理者が共同で利用できる資格のオンライン・デジタル化を可能とするシステムの開発(※)を進めてきました。

これら一連の取り組みによって、今夏から順次84の国家資格等で各種手続のオンライン・デジタル化が実現する予定です。

(※)国家資格等情報連携・活用システム

国家資格のオンライン・デジタル化のメリットについて

国家資格等のオンライン・デジタル化のメリットについてまとめた資料。オンラインで申請できる。添付書類は省略。オンライン決済に対応。登録情報をいつでも確認。デジタル資格者証を利用できる。以上5つのメリットがある。
国家資格等のオンライン・デジタル化のメリットについて

資格保有者の方は、マイナポータルからマイナンバーカードを用いて資格の新規取得や住所・氏名等の変更申請、自身の保有する資格情報の参照ができるようになります。また、申請に必要な支払をオンラインで決済できるようになります。

また、手続の際にはマイナンバーを活用することで、戸籍や住民票等の写しの提出や省略が可能になります。婚姻や引越し等で氏名・住所等が変更された際に必要となる手続が簡略になります(資格ごとに取り扱いは異なります)。

国家資格オンライン・デジタル化のシステム構成をまとめた図。
国家資格オンライン・デジタル化のシステム構成図

あわせて資格保有者の方には、真正性の確保や偽証防止機能等を設けた「デジタル資格者証」(資格を保有していることの確認ができる電子データ。電子媒体[二次元コードを付したPDF]で提供)をマイナポータルから取得し、資格証明にご利用いただけるようになります。

デジタル資格者証のイメージ。長方形の画像で、資格名、氏名、生年月日、登録番号、登録年月日、発行年月日、訂正・変更年月日が記載されおり、右下にQRコードがついている。
デジタル資格者証のイメージ
デジタル資格者証の活用方法をまとめた資料。デジタル資格者証は二次元コードを読み込むことで有効性を確認できる。紙の提出が必要な場合は印刷して送付も可能。資料では、対面でデジタル資格者証を提示(目視確認もスマホ読み取りも確認可能)。メールで資格者証データを添付し送付。印刷した資格者証を対面で提出。印刷した資格者証を郵送で提出。以上4つの活用方法がイラストで紹介されている。
デジタル資格者証の活用方法
国家資格等情報連携・活用システムの利用メリットをまとめた図。
国家資格等情報連携・活用システムの利用メリット

これまでの紙による対面・郵送による手続も引き続き可能ですが、各種資格のオンライン・デジタル化によって申請の受付や審査の迅速化、コストの削減、政府の戸籍情報連携システムなどとの連携による管理情報の正確性向上など、資格管理者の業務効率化も図れると考えています(実際の取り扱いは資格により異なります)。

デジタル化のスケジュールについて

国家資格のオンライン・デジタル化のスケジュールをまとめた資料。
国家資格等のオンライン・デジタル化の予定

2024年8月6日からは4つの国家資格(2024[令和6]年6月末時点で社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、公認心理師)のオンライン・デジタル化が始まります。これらの資格については氏名等の変更手続きやデジタル資格者証の取得がオンラインでできるようになります。

また、これらの資格を皮切りに、2024年末までに医師をはじめ27資格、2024年度末までに栄養士をはじめ11資格、2025年度以降には行政書士をはじめ42資格のオンライン・デジタル化を開始する予定です(利用開始時に可能な手続きは資格ごとに異なります)。

詳細は以下のデジタル庁ウェブサイトをご確認ください。

国家資格等のオンライン・デジタル化|デジタル庁


◆これまでの「デジタル庁からのお知らせ」記事は以下のリンクをご覧ください。