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デジタル庁は「行政の透明化」を掲げ、noteでの発信を始めます。

こんにちは!
内閣官房IT総合戦略室の広野 萌と申します。
普段はアプリやWebサービスをつくるデザイナーとして働いています。

写真:このnoteの著者、広野萌が立っている。

今年の4月に、デジタル庁創設に向けた民間人材として内閣官房に入庁して、非常勤の国家公務員となりました。

現在の担当領域は「情報発信基盤」ということで、主に

1. 政府 → 国民への情報発信
2. 国民 → 政府への意見募集
3. 政府 ↔ 自治体の情報交換

の3つの観点で奔走していく予定ですので、今後のnoteで楽しみにしていただければと思います。

ところで、デジタル庁って知ってますか?
説明しますので、30秒だけお時間ください!


デジタル庁とは?

ひとことでいうと、2021年9月に設置される予定の「社会全体のデジタル化を主導する官庁」です。

今までは、それぞれの省庁が自分の領域の法律や規制のシステムを作っていたので、となりの省庁のことはもちろん、となりの課のことも実はよく分かりませ〜ん状態でした。

イラスト:いろいろな省庁のサービスが、バラバラに提供されている。ユーザーはすべてに対応できず困っている。

そんなだから、

国民からみたらサイトの見た目も使い勝手もバラバラ、
どこのサイトから手続きできるのか分からず検索結果をぐるぐる回り
自分のデータは連携されずに何度も住所を打ち込んで、
なんだかんだ役所に行かなきゃいけない……。。

と、現状お世辞にも「行政のIT分野はイケてる」とは言えません。

そこで、全省庁に「デジタル」という横串を通すことで、省庁起点でもなく、法律起点でもなく、システム起点でもない、国民起点のサービスを提供することを目指すのが、私たちデジタル庁です。

イラスト:いろいろな省庁のサービスがひとつに統合されて、ユーザーに提供されている。ユーザーは快適そうにみえる。


なぜnoteを始めるのか?

そんなデジタル庁がなぜnoteを始めるのか?
文章を書く暇があったら、サービスづくりに集中した方がいいのでは?

……私自身もモノづくりをしてきた人間として、サービスづくりや法改正・規制緩和の方にまるっと時間を使いたい気持ちは正直あります。

しかし、やはり文章による発信はデジタル庁にとって必要不可欠だと決定づけ、このアカウントの発行に至りました。

なぜならば、私たちの大方針のひとつが「オープン・透明」だからです。

デジタル社会形成における10原則(抜粋)

1. オープン・透明

・標準化や情報公開により官民の連携を推進
・個人認証、ベース・レジストリ等のデータ共通基盤の民間利用を推進
・AI等の活用と透明性確保の両立
・国民への説明責任を果たす
...
デジタル庁(準備中)Webサイト より)

この原則をうけて、私はデジタル庁には2つの透明感が必要だと考えています。

ひとつは、基準となる行政システムやデータをオープン化して、誰もがそれを使って便利なサービスをつくれるようにする、「結果」としての透明感。

もうひとつは、いつ・誰が・なぜ・どうやってサービスや法律をつくりあげたかを、誰もがいつでもみられるようにする、「プロセス」の透明感。

表:2つの透明感をまとめた表(中身は前述されたものと同じ)

私が入庁したタイミングでは、前者(結果としての透明感)についてはすでに多くのオープン化プロジェクトが進んでいました。楽しみですよね。

しかし、後者(プロセスの透明感)についてはまだその推進ができているとは言えません…!

だからこそ、このnoteで「プロセス」の透明化を実行して、デジタル庁が宣言どおりに「オープン・透明」である状態を実現したいのです!

そしてその文化があらゆる省庁や自治体に広がって……ひいては日本全体の「行政の透明化」に寄与すればいいなと思っています。

最近でいうと、農林水産省の職員がおこなうYouTubeチャンネル「BUZZ MAFF」や 東京都構造改革推進チームのnote は、どちらも「職員の顔が見える」という意味で、行政ながらに国民との距離が近いメディアです。

デジタル庁のnoteも、(プライバシーに配慮しつつ)できるだけ「職員の顔が見える」ことを意識しながら発信していけたら嬉しいです。


これから発信していくこと

まだ予定段階ではありますが、大きく分けて以下の5つのことを発信していけたらいいなと思っています!

表:発信していくことをまとめた表(中身は後述されている)

1. こんなことやってます 💪
今デジタル庁としてとりかかっていることや、リリースしたことをプロジェクトベースでご紹介。


「政府統一Webサイト計画 〜計画編〜」
「地方自治体と国をつなぐプラットフォーム “共創PF”」
「庁内の紙文化が変わるまで」


2. なんであなたはデジ庁に?🎤
デジタル庁で働いている人にフォーカスして、なんでデジタル庁に入ろうと思ったのか、特に民間人材の方にインタビュー。


「クラウドエンジニア○○さん、なんであなたはデジ庁に?」
「地方SIer出身の△△さん、なんであなたはデジ庁に?」


3. 行政×デジタルの解説 👨‍🏫

デジタル庁に関する法案や、いままでの行政とデジタルの歴史などを、なるべくわかりやすく解説。


「デジタル庁 10原則を世界一わかりやすく解説します」
「日本政府とデジタル、30年の奮闘史」
「デジタル社会形成基本法案をワカモノコトバに翻訳してみた」
「マイナンバーをかざすだけ。新しい子ども手当て給付の仕組み」

4. 調査中の気づき 📝
海外の行政システムの調査結果や、行政サービスに関して様々な方へのユーザーインタビューを通じて得た気づきを掲載。


「子育て中のパパママに、行政手続きの大変なところを聞いてみました 」
「デンマークに在住のNNNさんにインタビューしました」


5. 技術・開発の知見 ⚙️
デジタル庁のエンジニアによる新しい技術の実験や、行政サービスにおける開発実践の記録を発信。


「デジタル庁のガバナンスコントロールの実装例」
「新しい○○がでたので試してみた」


などなど、あくまですべてアイデアとして出た例ですが、1記事でも「読んでみたいかも」と思ったら、このアカウントをフォローしていただければ嬉しいです!


発信してほしいこと、募集します。

ここまで読んでくださったなんて、さぞかし心優しい方々なのだろうと踏みまして、ついでといってはなんですがお願いがございます。

皆さまからも「こんなこと発信してほしい」「こういう記事期待」といった意見を募集させてください!

イラスト:吹き出しの中に「noteやTwitterのコメントはすべて見ます」と書かれている。

noteに直接コメントいただくなり、記事のURLと共にTwitterでつぶやくなりしていただければ、すべての投稿をくまなく拝見します👁👁 

採用させていただいたアイデアのツイートは引用させていただくかもしれません。皆さまと共にこのnoteをつくりあげていけたら幸いです。


というわけで、まずはデジタル庁note開設に際するご挨拶と宣言でした。

「行政の透明化」プロジェクトの第一歩として、魂こめて発信してまいりますので、どうぞ応援よろしくおねがいします。

みんなにも読んでほしいですか?

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