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デジタル庁の組織文化

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デジタル庁の勉強会、講演レポートなど、組織文化に関する記事です。
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#組織文化

人材が成果を上げるための「働き方」を創る

デジタル庁で人事・組織開発を担当しています、唐澤(非常勤の民間人材)と津脇(行政官)です。デジタル庁が直面してきた組織課題とその背景、解決に向けた奮闘の様子をシリーズでお伝えします。 最終回は、成果を上げるために基盤となる環境の整備について、ハード面とソフト面の両輪を交えてお話ししたいと思います。 ソフト・ハード面の職場環境の整備人と業務を見える化し、データとして管理する 従来型の行政組織では、終身雇用前提の人材中心に構成され組織構造や業務内容も大きく変わらないため、何

多様な人材が一枚岩となって前進する「組織カルチャー」を創る

デジタル庁で人事・組織開発を担当しています、唐澤(非常勤の民間人材)と津脇(行政官)です。デジタル庁が直面してきた組織課題とその背景、解決に向けた奮闘の様子をシリーズでお伝えします。 第三弾の今回は、採用され各プロジェクトにアサインされた多様な人材が連携しながらパフォーマンスを発揮するための、組織カルチャーについてお話しします。 組織の目標・価値観の共有と、フラットなコミュニケーション幹部を含めた双方向型コミュニケーション 試行錯誤しながら進んでいたデジタル庁発足当時、

人材の活躍と柔軟なプロジェクト組成を実現する「仕組み」を創る

デジタル庁で人事・組織開発を担当しています、唐澤(非常勤の民間人材)と津脇(行政官)です。デジタル庁が直面してきた組織課題とその背景、解決に向けた奮闘の様子をシリーズでお伝えします。今回はその第二回目として、民間専門人材の採用や組織設計についてご紹介します。 プロジェクト制とリソースマネージメント導入に向けたチャレンジ メンバーシップ型雇用と ジョブ型雇用の併存 2021年1月、デジタル庁発足の8か月前に、デジタル領域に専門性を持つ民間専門人材の公募第一弾を開始しました

デジタル庁が直面してきた組織課題・改革。発足10ヶ月の歩み

デジタル庁で人事・組織開発を担当しています、唐澤と津脇です。 デジタル庁は、2020年9月に準備室が設置され、翌年5月にデジタル改革関連法が成立したことを受け、同2021年9月1日に約600名で立ち上げられた中央省庁です。 唐澤は2021年7月から組織作りに携わってきた非常勤の民間人材として、津脇は準備室設置当初から立上げに取り組んできた役人として、デジタル庁が直面してきた組織課題とその背景、解決に向けた奮闘の様子をお伝えできればと思います。 デジタル庁は、コロナ禍におい

ボトムアップで作ったデジタル庁のバリュー【策定プロセス後編】

デジタル庁で人事・組織開発を担当しています、唐澤です。 前回のnoteでは、デジタル庁におけるバリューの必要性について共有させていただきました。 後編では、その策定プロセスと、そこでの議論について共有していきたいと思います。 バリュー策定プロセスの全体像そんなこんなで、組織づくりの中核となるバリューの策定を進めることとなりました。 最も重視したことは、「ボトムアップで策定すること」です。 上述の通り、デジタル庁には様々な背景を持った方が所属しています。その誰かが正しい

デジタル庁にこそ、バリューが必要な理由【策定プロセス前編】

デジタル庁で人事・組織開発を担当しています、唐澤です。私は非常勤での民間人材の一人として、2021年7月1日からデジタル庁の立ち上げにおける組織づくりに携わらせていただいています。 組織づくりというとやることは盛り沢山ですが、その中でも特に、デジタル庁の組織の中核となるミッション・ビジョン・バリューの策定に注力してきました。 9月1日のデジタル庁のスタートと同時にミッション・ビジョンを発表、そして今日10月1日にはバリューを発表するに至りました。 このnoteでは、デジタ

デザインシステム勉強会を開催しました

デジタル庁では、将来的に省庁サイト等への適用も視野に入れた「デザインシステム」の構築を行っています。 その一環として、デザインシステムについてのご意見をいただくため、7月29日に有識者を集めたデザインシステム勉強会を開催しました。 デザインシステムとは? 現状、各省庁の Web サイトは個別に構築されており、各 Web サイトの情報構造や見た目がそれぞれ異なっています。 利用者にとっての使いやすさ・求める情報へのたどり着きやすさ、また開発の効率化・管理コスト削減の観点で